2024年の自動車業界について

2024年12月9日

2024年、自動車業界の新たなステージへ：技術革新と市場動向の総まとめ

2024年は、自動車業界にとって大きな進化の年となりました。脱炭素化を目指す環境政策が加速する中で、各メーカーがEV（電気自動車）や新しい自動運転技術、さらにはスポーツモデルの電動化などで競争を繰り広げています。本記事では、今年注目されたトピックを総括し、未来の自動車市場の方向性を探ります。

個人としては、日本ではEVがいったん落ち着いた年、またハイブリッドが盛り上がり、PHEVの可能性が見えた年だったと感じています。

世界ではEVに合う気候、設備の国、合わない国等ありますが、日本だけで言うと電気の余剰がないので難しい。EV比率はこのぐらいのまま緩やかに伸びるか現状維持、バイオガソリン頼みになっていくのかなと考察しています。

本気で変革するのであれば、国は補助金をやめるか縮小し、電気の余剰確保、電気代の低減を推し進めるべきと思います。

充電スポットも微減しているので、今の政策だと厳しいことを表していると思います。

全個体電池が出ると、ガソリンスタンドみたいなEV充電ステーションができるのでしょうか。今後に期待したいと思います。

電動車の進化と普及

2024年の主役は間違いなく電動車でした。世界中で電気自動車（EV）やプラグインハイブリッド（PHEV）の新モデルが次々と発表され、消費者の選択肢が増えています。特に注目を集めたのが、トヨタが発表した「固体電池」搭載の新型EVです。この技術は、従来のリチウムイオン電池を超える安全性と効率性を提供し、1回の充電で最大1200kmの走行を可能にしました。さらに充電時間も大幅に短縮されており、EVの利便性が大きく向上しました

また、アメリカ市場ではテスラのサイバートラックがついに市販化され、SUVとトラックの境界を曖昧にするデザインと性能で大きな話題を呼びました。このモデルは先進的なデザインだけでなく、性能面でも優れており、EVトラック市場のリーダーとしての地位を確立しています

軽SUVと都市型車両のトレンド

日本市場では、軽自動車にSUVの特徴を融合させた「軽SUV」の需要が急増しています。スズキの新型ハスラーやダイハツのタフトがその代表例で、経済的でありながらレジャー用途にも対応するモデルとして人気を集めています。これらの車両は、アウトドアブームや都市部でのコンパクト車両の需要拡大により市場での存在感を高めています

自動運転の実用化

2024年は自動運転技術がさらに進化した年でもありました。多くのメーカーが新しい運転支援システムを搭載したモデルを発表し、レベル3以上の自動運転を実現する車両が登場しました。特に日産の「ProPILOT X」は、高速道路での完全なハンズオフ運転を可能にするなど、安全性と利便性を大きく向上させています。この技術は物流業界にも応用され、無人配送車の実証実験も進行中です

スポーツカーの未来

モータースポーツ界では、電動化の波が加速しています。特にフォーミュラEが注目を集め、日本の自動車メーカーがワールドチャンピオンを獲得するという快挙もありました。この成功を受けて、電動スポーツカーの開発が加速しており、フェラーリやポルシェといった名門ブランドも続々と新モデルを発表しています。これにより、従来のエンジン車のファンにも電動車の魅力を広めるきっかけとなっています

未来への展望

2024年の自動車業界は、環境性能、利便性、安全性、そして楽しさを追求する多様な方向性を示しました。消費者の需要はますます多様化しており、メーカーはそれに応えるべく新しい技術やデザインを模索しています。このような中で、どのメーカーが次の時代をリードしていくのか、ますます目が離せません。

業界全体が電動化とデジタル化を追求する中で、2025年以降も自動車の進化は止まることがないでしょう。今年の進化がどのように未来の車を形作るのか、今後も注視していきます。