トヨタ自動車、米国でのEV生産開始を2026年に延期したようです。(もともとは2025年?)
トヨタ自動車は、北米での電気自動車(EV)生産開始を当初予定していた2025年後半から2026年前半に延期することを決定しました。
この決定は、デザイン調整やEV販売の減速が主な要因とされています。
延期の背景
トヨタは、ケンタッキー州の工場で3列シートのSUVタイプのEV生産を計画していましたが、デザインの調整や市場の需要低下を受け、生産開始を数カ月遅らせることを決定しました。
また、2030年までに北米でレクサスブランドの電気SUVを生産する計画も中止し、日本からの完成車輸出に切り替える方針です。
EV市場の現状とトヨタの戦略
世界的にEV需要の減速傾向が見られ、トヨタは2026年のEV生産目標を従来の150万台から約100万台へと約3割削減する計画に修正しました。
しかし、同社は長期的な目標として2030年までに年間350万台のEV生産を掲げています。
トヨタは、ノースカロライナ州に総額139億ドルを投じてバッテリー工場を建設中であり、2025年初頭からの生産開始を予定しています。
この工場は、北米初の専用バッテリー工場であり、同社の電動化戦略の中核を担う施設となります。
競合他社の動向
他の自動車メーカーもEV生産計画の見直しを行っています。例えば、フォードやゼネラル・モーターズ(GM)は、EV市場の需要低下や供給チェーンの課題に対応するため、生産スケジュールの調整を検討しています。また、ボルボ・カーズも2030年までに全車種を電動化する計画を見直す動きを見せています。
今後の展望
トヨタの生産開始延期は、品質確保と市場動向への適応を優先した戦略的判断といえます。同社は今後2年間で米国市場に5~7車種のEVを投入する計画を立てており、持続可能なモビリティ社会の実現に向けた取り組みを継続しています。
今後、トヨタがどのようにEV市場での競争力を高め、テスラやBYDなどの先行企業に対抗していくかが注目されます。
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