これからのスバル自動車について(SUBARU)
目次
「走る歓び」は、まだ残されているのか?
EV化が加速し、“クルマ=家電”と化す時代において、スバルという存在はあまりにも異質だ。水平対向エンジン、シンメトリカルAWD、アイサイト…そこには「合理」よりも「信念」があった。だが、果たしてこれからの時代、スバルは生き残れるのか。いや、“残すべきもの”なのか。
この問いに対し、「スペック」や「戦略」だけで応じるのは浅い。必要なのは、もっと深く、もっと繊細な“企業の魂”への共鳴だ。
スバルとは「機械で語る物語」である。
スバルは、常に“主流”から外れた場所に立ってきた。スポーツでもラグジュアリーでもなく、大衆車でもない。どこか無骨で、控えめで、だが一貫してブレない。「雪道でも家族を守れるクルマを」
そう語るように、性能はいつも“物語”のためにあった。
・水平対向エンジン:重心を下げ、コーナーで踏ん張る。
・シンメトリカルAWD:どんな路面でも安定して進む。
・アイサイト:事故を防ぎ、人を守る技術。
これらは単なる“特徴”ではない。設計思想そのものが「人間中心主義」の塊なのだ。スバルのクルマは、無言でドライバーを信頼し、守ろうとする“哲学的機械”だった。
しかし今、自動車は「脱エンジン」の潮流に巻き込まれている。カーボンニュートラル、電動化、自動運転
この変革の中で、スバルの“魂”は引き裂かれようとしている。
スバルが貫く「人間的な機械性」は、むしろこれから必要になる。
「人の命を守る」「自然と共に走る」「孤独な道を信じて進む」──それは、AI全盛・フル自動運転の時代においても、なお価値を持つ哲学だ。
クルマが“完全に安全”になれば、人はもう「運転する喜び」など不要になるのか?
いや、むしろ逆だ。全てが管理され、全てが同じになる未来ほど、“感情が動く瞬間”に価値が生まれる。
スバルは、「走ることに意味を見出す人たち」の最後の灯りになる可能性がある。
トヨタがマスを取り、テスラがテックを制し、BYDが価格で攻めても、スバルは「思想」で勝てる。
雪道を越える不安、夜道を照らす視界、峠道で感じるグリップ
それらを“詩”として伝えるブランド。
もしかすると、スバルは“運転を残すための最後のメーカー”になるかもしれない。
もし、機械に「誠実さ」という価値があるとしたら?
今のスバルには、技術的優位も、ブランド力も、正直決して圧倒的ではない。だが、それでもなお残る「好きな人には、たまらなく刺さる何か」。
これからのスバルは、きっと「大きくならない」。それでも、生き残る意味がある。
なぜなら、効率よりも“心”を重んじる人たちは、確実に存在するからだ。
そして、こう問いかけたくなる。
あなたにとって「クルマ」とは、“移動手段”か、“人生の相棒”か?
この問いに「相棒」と答える人がいる限り、スバルはきっと生き続ける。
それは静かで、頑固で、どこまでも誠実な存在として。
スバルが向かう未来は、きっと「技術」ではなく、「感情」で選ばれる世界だ。
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